メニュー
カテゴリー
Before 旅のはじまり
On the way 旅の途中
After 旅の余韻
Practical 旅の知恵
Aside 日常のはなし
アーカイブ

前回の続きになります!
→「7月末までに退去してください」と言われた日。【立ち退き騒動①】
さあさ、困った私。
「引っ越すしかない」
それはわかっている。
そして、頭に浮かぶ、
強制終了の言葉。
私の人生において、
「いい加減にしなさいよ」とでも言うように、
自分ではどうにも動けないとき、
流れが強制的に変わることがある。
私はそれを強制終了と呼んでいるのだが。
ええーー
今これ起きるんだぁーーーー
焦ってんのか、
諦めてんのか、
半笑いみたいな、
よくわからない感情。
こんなん誰かに吐き出さないと!
最初に連絡したのは、
元旦那。
というのも、
少し前に飲む機会があって、
「不動産屋からなんか話あるんだってぇぇえ」
と話してたから。
そんな彼と話しながら、
そういえば、
ほんの1カ月ほど前、
こやつにも「強制終了」が起きていたことを思い出した。
それは私の生まれ故郷、富山にキャンプへ行く道すがら。
ホタルイカ見れるかな?取れるかな?
何食べよっか?
と盛り上がっている中、
彼の元に一本の電話が。
通話を終えた彼の口から出たのは、
『無職になったわ』
だった。
フリーランスで働いていたのだが、
担当していた仕事が打ち切りになり、
まさかの無職になった宣言。
そろそろ、という予感はあったものの、衝撃であることに変わりはなかった。
そんなニュースに、
隣の私はニヤニヤ。
「いやー、それはまさに、
強制終了だねー。
私にも経験あるけど、
人生で、立ち止まらないといけないときとかさ、
同じこと繰り返しちゃってるときとかさ、
自分では動かないから、動かされることがあんのよ。
そこでしっかり、
向き合わないと、その強制終了はカタチを変えて何度も起こるからね。
君もまあ、向き合ってみなよー。」
なんて、先輩風を吹かせて、ドヤ顔してた。
それがまさか。
1ヶ月後。
壮大な前フリだったとは。
あの時のあのセリフ、
私が私に対して言っとるやないかーい!!!
がっくし肩を落として、
話を終えた私。
でもまだなんだか、
吐き出し足りない!!
次に連絡したのはアミ。
『ええー!やばぁーーー!!
あんた面白すぎるでしょwww
立ち退きに遭う人なんて、
初めて見たわ!』
彼女は、
私の強制終了を何度も見てきて、
そのたびに一緒に紐解いてくれた人。
大爆笑した後、
『またすごいパターンで
強制終了してんなぁーーーwww』
と笑いを重ねてくる。
「いや、本当、
すごいショック受けたんだけどさー、
私も、
ああ、これはまた、凄まじい角度からの強制終了くらってしまっとる。だが、これはチャンスだ!
って、妙に冷静に思ってしまった自分がいたよねー。」
なんて話しているうちに、
思考のねじれを取るのが得意な友人、
麻希ちゃんも加わって、
いつの間にやら3人でのグループ通話に。
『朝香ちゃんから連絡なくなるときって絶対なんかあるよねー』
え?
ああ、確かに、
なんか、
私、
頑張るモードになっていたかも…。
立ち退きがどうとか、
引っ越しがどうとか、
これからどうするとか。
今回の強制終了にまつわることを
あーでもない、
こーでもないと話していた、そのとき。
『で、朝香ちゃんの望みは何?』
へ?
『望みはシンプルでいいんだよ』
…………。
わかんない。
口から出てくるのは、
こねくり回したようなことばかり。
そんな私に、
望みについて話してくれるんだけど、
もう、なんか、考えられなかった。
『今日はもう、疲れてるでしょ?
休んだらいいよ。
わかんなかったら、連絡してきたらいいんだよ。
こういうのって、1人じゃわかんないからさ!』
そうして通話を切ったあと、
ウトウトしながらも、
キーワードだなって思った言葉を打ち込んでいた。
実行犯
感覚、体感を望む
望むだけ。
本当は何か。
その文字を眺めながら、
私の望み…
シンプルな望み…
それってなんだろう…
と巡らせながら眠りについていた。
わ!!
私、めっちゃバグってた!!
そう気づいたのは翌日のこと。
引っ越したい。
それより旅。
旅したい。
それより今はお金。
お金が必要。
だったら働かなきゃ。
そうやって、望みの前に「それよりも」を置いて、全部未来へ送っていた。
しかも、それが苦しいやり方だとも思っていない。
だって、それで私は今までずっと、
やってきたから。
一人でも生きていける。
自分でなんとかする。
必要なら頑張る。
それで実際に大きなことまでやってきた。
そうして、たくさんの成功を味わってきた。
だから、
何か起きると、
無意識にそこへ戻る。
それしか、私は知らなかったから。
いつの間にか、
「頑張る」が当たり前になっていた。
でも、本当は知ってた。
望むだけでいいのに、
「どうやって?」まで自分が全部背負おうとするから、望みまで現実条件に潰されてた。
私は何を望んでいるんだろう?
ワクワクする、あの感覚。
ほっとする、あのあたたかい感覚。
もう、
私はこの家で、この感覚を感じることができなくなっていた。
なのに、
「どうやって?」まで、全部自分でなんとかしようって考えて、望み全てを打ち消してたんだ。
そう気づいたとき、
自分にある望みはほんの少しずつ、
溢れはじめた。
それがわかってきたら、
次の日からの仕事も気楽にできた。
今までの私の頑張り方で働いていたけど、
私は、
そんなふうに頑張ってくれた過去の私がいたから、
そんなに頑張らなくても、
普通に働けることに気づいた。
いや、
それも本当は知っていたのに、
それではダメだよーと、
自分で自分にムチ打ってたんだと思う。
これだって、
望みを無視してた結果だ。
立ち退き問題、
なんにも解決してないけど、
気持ちはとっても楽になってきた。
そんな仕事終わりに向かった先は、
ヨネのお店。
「ヨネーーーー!!
助けてくれよー!
立ち退きになっちゃったーーーー!!!」
『え?!
本当に??』
いつもならこんな面白い話し聞いたら、
ニヤニヤ顔するのに、
さすがに本当に驚いたらしく、
珍しく真面目な顔w
閉店間際で、
なんなら帰り支度まで始めてたヨネ。
実はこの人、
不動産界隈で働いていたこともある。
立ち退きの話が出た今、
どうしたもんか?を相談しにきたのである。
そして、この男、
普段はスカしてみたり、
ちょけてみたり、
変なおじさんなのだが、
頼ったときは、
本気で助けてくれる。
実は頼りになる男。
(ということにしておく。)
つづく。
☞ みんなのしゃべり場!